「歯間清掃」の習慣で血糖値は安定する…乱れやすい年末年始は注意
■毎食後のフロスや歯間ブラシは忘れずに
では、歯間清掃習慣とは具体的にどのようにすればいいのか?
「毎食後、デンタルフロスか歯間ブラシを使って歯と歯の間の食べかすを取り除くことが目的となります。デンタルフロスは歯と歯が接して隙間が狭い場合に使い、歯間ブラシは食べかすがたまりやすい歯と歯の隙間が広いときに使います。デンタルフロスは歯茎を傷つけないように歯と歯の間にゆっくり前後に動かしながら歯茎近くまで入れます。そこで歯の側面に沿う形で前後左右に動かして食べかすを取り除く。歯間ブラシは歯間の三角スポットにゆっくり差し入れ、前後に数回動かします。歯間清掃習慣は、正しく行うと、虫歯や歯周病、口臭の原因となる歯間部の歯垢の多くを除去できるといわれています」
もちろん、毎食後に歯間清掃をすれば、歯磨きは必要ない、というわけではない。理想は、歯間清掃後に歯磨きをすることだが、必ずしも全員が毎食後歯磨きできる環境にあるわけではない。
「その場合の歯磨きは就寝前と朝食後の2回にとどめ、毎食後や間食後は歯間清掃を行うといいでしょう」
今年は4年ぶりに新型コロナから解放された年末年始。毎食後、歯間清掃なんてやっている暇ないよ、という人もいるかもしれない。しかし、それはすべては自分のため。健康は後で取り戻せない、あなただけの財産だということを忘れてはいけない。