糖尿病の人の口の中…乾きやすく細菌、カビ、舌苔が繁殖しやすい

公開日: 更新日:

 糖尿病とは「インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに血糖値が普段より高くなっている状態」を言う。この状態が長く続けば全身状態が悪くなり、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経症などさまざまな合併症を発症することがわかっている。当然、口腔内の環境も悪化させるが、糖尿病患者の口の中はどうなるのか? 自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

「糖尿病の人は、さまざまな病気を合併しますが、そのひとつが歯周病です。糖尿病の第6の合併症ともいわれ、糖尿病があると歯周病になりやすく、歯周病が悪化しやすいことが明らかになっています。また、歯周病があると血糖値が上がって、糖尿病になりやすく糖尿病が悪化しやすいのです。両者はまさに悪循環する関係で、一気に体を蝕んでいくのです」

 実際、米国のピマ族の大規模疫学調査により糖尿病患者における歯周病発症率は糖尿病でない人に比べて2.6倍高いことが報告されている。

 日本でも、HbA1cが6.5%以上の2型糖尿病患者は健常者より歯周組織破壊の相対リスクが高まるとの報告もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された