著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

猫を飼っていると統合失調症になりやすい?専門誌で研究報告

公開日: 更新日:

 思春期から40歳までに発症しやすい精神の病気のひとつに「統合失調症」があります。考えや気持ちがまとまらなくなる統合失調症は、幻覚や妄想が生じたり、感情表現が乏しくなるなどの症状を特徴とします。

 統合失調症はストレスや脳神経の異常などによって発症すると考えられています。また、トキソプラズマと呼ばれる寄生虫に感染していた人では、統合失調症を発症したケースが多いという研究データも報告されていました。

 トキソプラズマは猫に寄生していることがあり、糞を介してヒトにも感染します。そのため、子供の頃に猫を飼った経験のある人では、統合失調症を発症しやすいのではないかという指摘がありました。

 そんな中、猫の飼育経験と統合失調症の関連性を検討した研究論文が、同治療に関する専門誌に2023年12月2日付で掲載されました。

 この研究は、猫の飼育経験と統合失調症の関連性を報告した学術論文を網羅的に収集し、各論文で報告された解析結果を、統計的な手法を用いて統合(メタ分析)したものです。1980年1月1日から2023年5月30日までに報告された論文が統合対象となりました。なお、本研究における猫の飼育経験とは、所有だけでなく、噛まれた経験、接触も含みます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動