「肥満+握力低下」で認知症のリスクが高くなる
「両親には『動け、動け』と言いつつ、自分は体を動かすのが好きじゃなく、運動も何もしていなかった。カミさんに、『一緒に始めたらいいんじゃない』と言われ、それもそうだなと思ったんです」
自分自身、“運動”となるから、ハードルが高くてやる気がしない。自宅で、普段着のままでやれる方法を……とまずはスクワットを提案。しかし両親とAさんの3人ともまったく盛り上がらず、継続できる気がしなかった。次にラジオ体操をやってみたら、「スクワットよりマシかな」。
そこで、私がやっている「オンライン健脳カフェ」の「健脳体操ラクティブ」と「健脳運動シナプソロジー」の2つにチャレンジ。ラクティブはマシンなどは使用せず、自分の体重と持っている力を利用した体操、そしてシナプソロジーは「2つのことを同時に行う」「左右で違う動きをする」など認知機能や運動機能の向上を目指した運動プログラムです。
すると、両親は特にシナプソロジーが気に入った様子。「うまくできた」と笑い、「失敗した! 難しいな」と笑い、「これはええな」と意見が一致した。Aさんが東京の自宅に戻ってからも、両親と連絡を取り合い、時間を合わせ、3人一緒にシナプソロジーをやっているそうです。
「3カ月続けることを当初の目標に」とAさんは両親と決めているそうで、「体を動かすことに加え、ラインや電話でやりとりする回数も増えました」とのことでした。