著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

嫌な記憶を「新しい記憶」で塗り替えよう…行動が重要になる

公開日: 更新日:

 これは、「扉を開ける」という新しい行動が、脳の短期記憶(ワーキングメモリー)を刺激することで、直前の記憶が上書きされてしまうからだと考えられています。このように、ささいなことでも記憶は上書きされるわけですから、新しい行動をすることは精神衛生面において欠かせないアクションというわけです。

 過去を生きるのではなく、今この瞬間を生きた方がいいというのは、脳の観点においても変わりません。古い記憶は、新しい記憶によって上書きすることができる。だからこそ、行動が重要になってくるのです。

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