著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

嫌な記憶を「新しい記憶」で塗り替えよう…行動が重要になる

公開日: 更新日:

 人間の記憶には、いくつかの種類があり、主に「宣言的記憶」と「非宣言的記憶」に分かれるといわれています。

 前者は、言葉にできる記憶のことを言い、意識的に思い出すことができる記憶のことを指します。たとえば、「今年の年末年始はハワイに行った」「昨日は友人とピザを食べた」といったエピソード(経験)や、「日本の首都は東京」といった一般的な事実などが該当します。

 対して後者は、言葉にすることが難しい記憶のこと……意識的に思い出すことが難しい記憶のことを言います。たとえば、自転車の乗り方を思い返してください。自転車に乗るとき、皆さんはいちいち記憶をたどって、自転車の操縦を行うでしょうか? 無意識に動かしていますよね。こうした言葉にしなくても記憶として定着しているもの──技能や習慣などの記憶が非宣言的記憶とされています。

 いわゆる「トラウマ」と呼ばれるものの中で、思い出したくない記憶や、嫌悪反応に関わる記憶は、この非宣言的記憶によるものです。意識していないのに記憶がよみがえってしまうわけですから、とても厄介ですよね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動