著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

選択を見誤らないために事前に情報や環境を整理する…考えすぎない

公開日: 更新日:

 選択や決断において「情報過多」は時に弊害となってしまいます。以前、このコラムで紹介した、ラドバウド大学の心理学者ダイクスターハウスが行った中古車を使用した実験でも「考すぎない無意識の判断を軽視できない」ことは明らかでしょう。

 ダイクスターハウスは、こうした考えすぎない選択に関する実験をいくつか行っているのですが、次の実験(2009年)もとても興味深い内容です。

 それは、被験者を3つのグループに分け、サッカーの試合の勝敗をそれぞれ予想してもらうというものでした。3つのグループとは、①よく考えて選ぶグループ②勘(当てずっぽう)で選ぶグループ③短時間で選ぶグループ。

 ③のグループはあれこれ考えられないように、予想の直前に試合とは関係ない課題(パズルなど)を行ってから、時間のない中で予想を行ってもらいました。

 その結果、もっとも予想の正解が多かったグループは③だったそうです。しかも、その正答率は①と②のグループの3倍以上だったというから驚きです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中丸雄一の密会騒動“体の関係ナシ”で謹慎?アダとなった“旧ジャニーズ随一”お茶の間好感度の高さ

  2. 2

    来年引退決断の柔道ウルフ・アロン「『心残りはある』って言ってしまったんですけど、『やっぱりねえな』と(笑)」

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  3. 8

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  4. 9

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ