がん放射線治療ウソ・ホント(2)初回は計画書の費用が加算され高額に

公開日: 更新日:

 なぜ無地がいいか? 国立成育医療研究センター放射線治療科の藤浩医師(放射線治療専門医)が言う。

「化学繊維混紡の衣類やプリントが施された衣類には金属が混ざっていることがあります。金属が混ざっている場所に放射線が集中して反応してしまうことがあり、そうなるとその部分の皮膚反応が強く出てしまう。その予防のために綿100%の無地がベストです」

 初めて放射線治療を受ける場合、気になるのはその費用。高額療養費の対象であるが、大きな出費には心の準備もある。

「まず、必ずCTを撮影するので、その費用がかかります。次に、照射初回は、医師は患者さんのどこに病気があって、どのように照射すればもっとも効果的なのか、計画書を作る。その費用が加算されるので、照射初回の支払いは約2万7000円程度の請求となります」(藤医師)

 CT撮影費と照射初回費用で1回目は高額になるが、その後は、照射代金のみの支払いとなる。3割負担の患者さんが照射を受けた場合、1日で支払う金額は5000~6000円程度と考えるといい。

(源祥子/フリーライター)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 2

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    旧ジャニーズ自社タレントの誹謗中傷に通報窓口設置も…「当事者の会」見て見ぬふりの“二枚舌”

  5. 5

    もはや任意じゃなくて強制…12月2日のマイナ保険証一本化に向けて強まる国民への包囲網

  1. 6

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  2. 7

    厚労省が職員9万人を対象に「マイナ保険証アンケート」の愚策…エグすぎる質問事項の“大きなお世話”

  3. 8

    “終わった説”から大逆襲!巨人・菅野智之「最後の全盛期」を手繰り寄せる意外な要因とは

  4. 9

    機内食の猛クレームで通路で土下座をさせられました

  5. 10

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人