著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

梅宮アンナさんが告白…特殊な乳がん発見に役立つセルフチェック

公開日: 更新日:

 タレントの梅宮アンナさん(51)の告白が話題を呼んでいます。自らのSNSで乳がんのひとつ、浸潤性小葉がんのステージ3Aであることを語ったものです。すでに抗がん剤治療を始めていて、その副作用で微熱が出たり、髪の毛が抜けたりしているといいます。今回は、一般の方には耳慣れない、このがんを紹介しましょう。

 小葉は母乳を作る細胞からできていて、母乳は乳管を通って、最終的に乳頭につながります。乳がんは、多くが乳管で発生します。しかし、梅宮さんが患ったのは小葉で発生したもので、さらに小葉の膜の外にがんが広がっている状態が浸潤性小葉がんです。

 浸潤性小葉がんは乳がん全体の5%と乳がんとしてはまれながんで、特殊型乳がんに分類されます。ただ、最近は増加傾向ですから、梅宮さんのケースは人ごとではありません。

 梅宮さんは、今は亡き父の辰夫さんが何度もがんを乗り越えた姿を見てきたことで、自分もある程度がんになることを覚悟していたそうです。それで人間ドックも乳がん検診も欠かさず、「PETをやるべきだった」と悔やんでいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動