自分の意思に基づき自分のペースで…在宅医療の最大のメリット
訪問診療の最大のメリットはなにかといえば、それは患者さんが自らの意思に基づき患者さんのペースで治療が行えるということです。
例えば急に痛みが強くなり痛み止めの麻薬を使用したいと思った場合に、病院ならまず、ナースコールをして看護師に来てもらい、麻薬を使用するまで管理の都合上、ナースのダブルチェックが必要となります。そうやってようやく服薬となるため、この間30分ほどの時間がかかることも珍しくありません。
しかし在宅医療では、すでに処方され枕元にある薬を、ご自身の判断で服用できます。もし服用してよいか迷った時も24時間365日いつでも連絡でき、適切な案内のもと安心して服用いただけます。
この24時間連絡をとれ、患者さんの悩みにすぐ解決策を提案できることは、在宅医療の強みなのです。
ですが時にパニックになって、連絡をくださる患者さんも多数います。そのような時はゆっくりとお話を伺い、お手持ちの薬の特性や量を確認し、適切な服用や、場合によっては在宅酸素の流量を上げるなどといったことまで提案するのです。