自分の意思に基づき自分のペースで…在宅医療の最大のメリット
不安神経症の患者さんで当院に度々電話をかけてこられる方がいます。
「もう流してしまったからわからないけど、便に血が混ざっていたかもしれない! どうしたらいいですか!!」
「今日17時までに2000ミリリットル近く水分を取ったんだけど 15時半くらいまでにバルーンに1500ミリリットルくらいおしっこが出てるの(注:バルーン=排尿に関する病気がある方が、カテーテルを挿入し排尿を補助する装置)。多くてびっくりしてしまって電話したんです。ひとまずお水をいっぱい取ってねって言われたんだけど、私の腎臓がもっと悪くなったら透析だよって言われてるのね。でもお金もないし、入院も透析もしたくない気持ちなんです。だから心配で心配で」
というように不安になった気持ちを訴えられます。ですが、そういった不安な気持ちを口にすることは気持ちの整理になり、そのタイミングで我々が行う医療的なアドバイスの理解も深まりやすくなるということもあります。
訪問診療では、薬局の薬剤師が処方箋に基づいて調剤した薬をご自宅に届ける「薬剤師訪問サービス」も利用します。