巨大台風が招く「気象病」…怖いのは風雨だけじゃない
そもそも気圧とは空気の押す力のこと。普段は意識しないが、地上の人間は空気により普段15トンの力がかかっているとされる。気圧が1ヘクトパスカル低下すると海面が1センチ上昇するとされ、体内の60%が水分の人間の体にも気圧変化は大きな影響を及ぼす。
通常の地上の気圧は1013ヘクトパスカル程度だが、台風の接近により12~24時間で通常の気圧から20~30ヘクトパスカル低下する場合も少なくない。
「高い空を飛ぶ飛行機内でお菓子の袋がパンパンに膨らむのを見ることがあるでしょう。それと同じで気圧が急激に下がると体は膨張します。気圧の低下が大きいということは膨らみがより大きくなるということです。このとき体液の分布も変わり、体がむくむ。血管の外側に体液が溜まり、血管内では血流障害が起きやすくなります」
■改善には漢方薬を飲んで体を動かす
気象病は自律神経が乱れやすい人がかかりやすいため、本来は時間をかけて生活習慣や食事などを改善することが必要だ。しかし、すぐに気象病に備えたい人、短期で症状を改善したい人は、まずは耳の血流を改善するストレッチがおすすめだ。