【八角】「脾」と「腎」を温めて冷えによる腹痛に威力を発揮
最近、お腹が痛くなったり下痢することが多い……。寒さがつのり始め、お腹の冷えからくるトラブルが増えやすい時期です。
寒暖差の影響を受けると、自律神経が乱れて胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜を刺激することで胃痛が起きやすくなります。また、腹部の冷えは胃腸の血管を収縮させ、消化器の働きが低下します。そのため食べたものの消化が滞り、下痢を引き起こす原因になってしまうのです。
「内蔵型冷え性」の場合もお腹にトラブルが現れがちです。内蔵型冷え性とは、手足は温かいのに身体の中が冷える症状です。ストレス、不規則な生活、身体を冷やす食べ物を多く摂取している、運動習慣がないなどが原因になるケースが多く、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることが冷えを引き起こします。具体的には、副交感神経が強く交感神経が弱いために、身体の外に熱が過剰に放出されて体内の温度が低下するのです。
シニアの場合は、加齢による自律神経のバランスの低下、筋肉量の不足や臓器機能の衰えによって熱を発することが難しくなるため内蔵型冷え性になるリスクも上がります。