一方、ベンゾジアゼピン系薬剤やZ-ドラッグには、日中の眠気や倦怠感、ふらつき、一過性の記憶障害(健忘)などの副作用が知られています。また、長期にわたって服用を続けると、転倒や骨折、認知症や肺炎の発症リスクを高める可能性も報告されています。
これらの睡眠導入剤はまた、用法用量を守って服用していても、依存が生じやすいという特徴があり、このような依存を「常用量依存」と呼びます。実際、1カ月以上にわたってベンゾジアゼピン系薬剤を服用していた人の約半数で、常用量依存を生じた可能性も報告されています。そのため、安全性の高い睡眠導入剤の開発に注目が集まっています。 =つづく