観光シーズン真っただ中 地震に負けず「鳥取営業中!」
ただし怖いのは風評被害。福本さんも、「地震直後から2週間は、ガイドの予約がゼロになった」と嘆く。今は元に戻りつつあるが、例年の賑わいとはほど遠い。自慢の“赤瓦”は一部、ブルーシートの青色に覆われているが、今しか見られない“復興の風景”として、目に焼き付けておくのも悪くない。
倉吉から車で東へ約30分。「三徳山三佛寺」は、飛鳥時代の706年に役行者が開いた山陰屈指の古刹で、標高520メートルの断崖絶壁に立つ国宝の「投入堂」が有名。ところが、先の地震で崖に亀裂が入ってしまい、参拝不可となってしまった。
住職によれば、「場所が場所だけに膨大な費用がかかることが予想され、修復までに数年かかるかもしれない」という。