観光シーズン真っただ中 地震に負けず「鳥取営業中!」
■六感を癒やす世界屈指のラジウム温泉
泉質の魅力で語れば、“世界有数のラジウム泉”ということになる。一般的に放射能泉は冷泉が多く、湯船は冷たいのが常識だが、ここは湯温が高いため、普通の温泉のようにのんびりとつかれる。どの旅館も地震の当日から通常営業。しかし、風評により1万件以上の予約がキャンセルされたという。
今回、三朝温泉でも屈指の老舗旅館「大橋」を訪ねた。建物は国の有形文化財。5本の源泉を持ち、特に「巌窟の湯」は3つの湯船からそれぞれ自然に湧き出る“足元湧出”。下の湯と中の湯はラジウム泉、上の湯は三朝で同館だけという珍しいトリウム泉だ。もうひとつの「せせらぎの湯」は、三徳川のせせらぎを聞きながら入れる露天風呂である。
心を癒やす三朝の湯。ゆっくりつかっていたら、我が身に巣食っていた不安の虫も、すっかりはらい落としてくれた。
(問)鳥取県東京本部([電話]03・5212・9077)
(いからしひろき)