「カロリス食」実践の課題と解決法…マインドフルイーティングとカラフルな食事

公開日: 更新日:

 前回、長寿に適した食事法として「カロリー・リストリクション(カロリス)」を紹介した。5大栄養素を中心にバランスを確保しながら、毎日の総摂取カロリーを標準の7~8割に制限する食事法だ。これによって、長寿遺伝子がスイッチオンになる。

 しかし、カロリスは「言うはやすく、行うは難し」。現代の人は日々多くのストレスにさらされ、食べることでそのストレスを解消して心のバランスを保っている。空腹感に抗い、毎日の総摂取カロリーを標準にするだけでも難しい。ましてその7~8割程度に制限する「カロリス」を始めても、長期間維持できるはずもない。そう考える人も多いだろう。

 そもそもストレスを食事で解消する人は、早食いが多い。ストレスを感じるとコルチゾールと呼ばれるホルモンが急激に分泌され、空腹感が生じ、高カロリーで甘い食べ物を欲しやすくなる。

 また、食事をすると脳内麻薬とも呼ばれるドーパミンが分泌される。その快楽を早く得ようとして早食いになる。

 早食いになると食欲を抑えるホルモンであるレプチンの効果が追いつかず、食欲を促進するホルモンであるグレリンの影響が強く出てしまう。結果、食べ過ぎてしまうのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ