覇気なし岸田首相の年頭会見…「被災地に向け総理の言葉で…」と求められても原稿棒読み
■「政治とカネ」も昨年末から進展なし
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「岸田首相の言葉には、魂がこもっていない。どうして国民を安心させるような言葉が出てこないのでしょうか。異常なほどの“鈍感力”というか何というか。自民党派閥の裏金疑獄への対応と同じで、格好はつけてごまかしていますが、他人事のように聞こえてしまう」
年頭会見のもうひとつの重大テーマは自民党の「政治とカネ」をめぐる問題だったが、岸田首相は「国民の信頼を回復し、政治を安定させる」と言うものの、「来週、自民党総裁直属の政治刷新本部(仮称)を立ち上げる」程度で、昨年末から何も進展していない。
5日は震災対応についての与野党党首会談が開かれる。「政治とカネ」の閉会中審査は未定。「まさか災害で救われたなんて思っていないだろうね」(野上忠興氏)。被災者支援は当然だが、政治とカネは別問題だ。