旅館とき川(埼玉・都幾川温泉)秘湯の貸し切り部屋を4時間独り占め
グルメ情報誌「おとなの週末」(講談社ビーシー)は、おいしいものを軸に街や旅などの情報も幅広くカバーする。取材陣たちは、それぞれにお気に入りの旅プランがあるという。そこで、「おとなの週末」メンバーが厳選する「湯とメシの旅」に繰り出してみてはどうか。「至福の日帰り」&「癒やしの1泊2日」の条件に合わせて、それぞれ2つのプランを用意した。さあ、出発!
温泉王国、大分県出身。あらゆる泉質を経験してきたライター肥田木奈々が、“ずえったい入りたい!”と今回目指したのは、日帰り温泉専門「旅館とき川」だ。
埼玉・秩父連山の北東にある「都幾川温泉」は、実は高校の化学の教科書にも載ったことがある日本トップクラスの強アルカリ泉。何とpH11.3(水素イオン濃度)。例えれば強いせっけんのようなもので、余分な皮脂を取り除き、角質を柔らかくしてお肌スベスベにしてくれるんだって。お肌ピチピチ港区女子に負けない、ひと皮むけた美魔女になってやる。おーっ!
噂の強アルカリ泉、これがまあすごかった。敷地内から湧き出る自家源泉100%かけ流し。とろとろぬるりと全身を包む湯は無色透明・無味無臭。体をひとなでしてみるとつるっつる。ウヒヒ、アハハ。きもひぃ~。古い角質が取れたのか、湯上がりはスベスベ&しっとりで、文字通りひと皮むけてイイ女(の気分)。しばし放心状態なのでした。
頭から湯気を出しつつくつろいで、木のぬくもりを感じる部屋でいただくのは、ヘルシーな味が好評な四季の会席料理だ。山菜の天ぷらやイワナの塩焼きなど、旬の食材を厳選した料理は品数も豊富。食前酒や前菜にはじまり、季節の揚げ物や小鍋……、炊き込みご飯やデザートまで(季節で内容は変わる)。1品ずつ部屋まで運んでくれるのもうれしい。