コロナ禍の助成金や支援金は「手続きが面倒」などの声が上がっていたのに、マイナ保険証に関しては随分と手厚い。保険証廃止の撤回を訴える全国保険医団体連合会(保団連)事務局次長の本並省吾氏がこう言う。
「コロナ感染拡大防止の補助金は申請主義で、煩雑さと補助の遅さに現場の医療機関は煮え湯を飲まされたものです。国民全員に一律給付を行うなど公益性の高い場合は『プッシュ型』なら理解できますが、マイナ保険証の一時金は利用人数の増加というインセンティブに応じて支払われるもの。患者にメリットもないし、公益性もないのにオカシイですよ」
国は一体、誰のために仕事をしているのか。