昭和42年創業の清澄白河「実用洋食 七福」で店名の由来を聞いて納得した
前々回の錦糸町編を読まれた読者の方からうれしいおハガキをいただいた。この場を借りて御礼申し上げます。その方もかつては映画少年だったとのこと。偶然、アタシと同い年。これからもよろしくです。
さて、東京都現代美術館にアンディ・ウォーホル展を見に行ったのは今から30年ほど前。品川区に住んでいるアタシにとって、江東区は近くて遠い所だった。当時、この美術館は東京駅からバスに乗ってようやくたどり着く厄介な場所にあった。初めて訪れたときは、東京にこんなに何もない所があったのかと驚いたくらい。
いまでは大井町から有明まで、東京湾をりんかい線で横切って15分ほど。有明からはだいぶ離れているが、美術館の影響と現代アートブームでこの辺りに多くのギャラリーができ、あわせてオシャレなカフェが増えたことは記憶に新しい。
今回、門前仲町で打ち合わせがあったが、あいにく午前中。どこの酒場もまだ開いてないので少しぶらつくことに。門仲から清澄白河あたり一帯は深川と呼ばれていた。歩いていて気が付くのは川が多いということ。かつてはこれらの川に丸太が浮かんでいたわけだ。そんなことを思いながら清洲橋通りに出ると、対面に「実用洋食 七福」の暖簾が見える。実用洋食! いいね。迷わず飛び込んだ。昼のピークを過ぎて客は8割くらい。