「阿婆擦れ」は“当て字”。もともと男性にも使われていた【意外と知らない女ことば】

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コクハク

【今回の女ことば】阿婆擦れ

 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
 毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。

【校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば】

「夜露死苦=よろしく」のように、漢字のもつ本来の意味にかかわらず、音や訓を借りてあてはめたのが「当て字」です。さて次の漢字はなんて読む?

『阿婆擦れ』

【こちらもどうぞ】既婚者男性から「おはよ、起きてる?」のイチャイチャ確認。LINEだけの関係ですがなにか?3選

 正解は――。




















【答え】あばずれ

 正解は「あばずれ」です。

 ・意味…すれて品の悪い女。ずうずうしい女性。「阿婆」は当て字。広辞苑では、現在は多く女性にいう、とありますが、もとは男性にも使っていたそうです。

 ・語源…「ずれ」は「すれっからし」の「すれ」。「あば」は「暴れ者」の意とも、「悪婆(あくば)」などの転ともいわれている。

 阿婆擦れのイメージは素行不良で、性に奔放な女性でしょうか?

ふてほど昭和用語集#4」によると、常識や倫理観がない女性のこと。現在の「ビッチ」と同じような意味ともあり、「日本語語源辞典」では、<罵倒・嘲笑のことば>として取り上げています。

 使い方はもとより「この阿婆擦れ!」などといわれないように、くれぐれもご注意を!

 出典元:「広辞苑」(第7版)、「明鏡 国語辞典」(第3版)、「日本語語源辞典」、「不適切にもほどがある!」(TBS系)公式HP

(日刊現代校閲/タダ美)

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