(63)「金々先生栄花夢」が大当たり
お江戸日本橋界隈、魚河岸は日に千両の大商い、負けてはならじと呉服屋や問屋が荷物満載の大八車を繰り出す。
その一画、大伝馬町では書肆鱗形屋の店頭が押すな押すなの大混雑、皆々のお目当ては『金々先生栄花夢』。恋川春町の名はたちまち人口に膾炙した。
「アッハッハ!」
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