兵庫パワハラ知事は百条委でも居直り…今さら不信任視野で退勢挽回狙う維新に「二重の罪」
「不快に思った人がいれば心からおわびしたい」と語る顔つきは、ちっとも謝っていなかった。パワハラやおねだりなどの疑惑を突きつけられた兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会百条委員会に初めて出頭したが、相変わらず開き直った態度。後ろ盾だった日本維新の会は今さら、見切りをつけようとしているが、まず「二重の罪」を償うのが先だ。
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出張先で公用車を降り、20メートル歩かされただけで怒鳴り散らし、業務チャットには休日・深夜を問わず指示を出す──。斎藤は県職員アンケートに記されたパワハラ内容を問われたが、「記憶にない」「ひとつひとつ覚えていない」を連発。「仕事は厳しくが私のスタイル」と居直り、2時間半に及んだ証人尋問は結局、ゼロ回答に終わった。
斎藤は終了後「私が知事として仕事をさせていただく」と語り、重ねて辞職を否定。知事の座からテコでも動かないつもりだが、これまで静観してきた維新が「斎藤おろし」にうごめき出した。27日に共同代表の吉村・大阪府知事が辞職要求の可能性について「当然ありうる」と一転させ、維新兵庫県議団の不信任決議案提出を示唆した。