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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

大女優も認めた 芸人や男らしさとは無縁の地平で放つ宮下草薙・草薙の独特な輝き

公開日: 更新日:

「僕は基本的にどうしてもしたい話なんか、1個もないです」
 (草薙航基/テレビ朝日系「アメトーーク!」8月22日放送)

  ◇  ◇  ◇

「ひな壇」のような大人数でのトークが苦手だという宮下草薙の草薙航基(33)。「(話に)入れたら入ってください」と言われても難しいという話を打ち合わせでしたところ、その話を「入れたら入って話してください」と言われ、困惑したという。そんな草薙が身もフタもない心情を吐露した一言が、今週の言葉だ。

 宮下草薙といえば、2020年から「宮下草薙の15分」(文化放送)というラジオ番組のレギュラーを持っている。そのタイトル通り、芸人の深夜ラジオとしては極めて短い、1回わずか15分の番組だ。CMなどを除くと実質12分程度。それでも、11分ほどしかとれておらず、尺が足りなかったこともあるという。

 あまりにもうまくできず、ケンカになったこともある。草薙は自分のことを棚に上げ、「話の広げ方が悪い」と宮下にいちゃもんをつけたのだ。言い争いになった末、「次、15分めちゃくちゃ面白い話持ってくる!」と宣言。

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