住吉「山城屋酒場」は若い女性が一人で本を読みながらホッピーを飲める老舗酒場
第49回 住吉(江東区)
人生の半分近くを神保町界隈で過ごしてきたのだが、都営新宿線で小川町から先、東方面に行ったことは数えるほどしかない。
当時、仕事のメインとなるフィールドは銀座だったため、三田線の神保町から日比谷に行くことが多かった。または小川町から丸ノ内線で銀座に行くルート。いずれにしても新宿線で東京の東方面に行くことは少なかった。
そんなアタシが今、足しげく通っているのは東京の東エリアである。なぜかって? それはいい酒場があるからですよ。
といって、それほど詳しいわけではないけれども、その界隈を歩くと必ず雰囲気の良い酒場に巡り合うのだ。
そんなわけで、ティアラこうとうで仕事を終えたアタシが向かったのは、住吉駅近くの「山城屋酒場」。仕事の合間に散策して見つけた酒場である。
立派な暖簾を掛けた店の佇まいからして名店の雰囲気を醸し出している。その暖簾が「仕事を早く終わらせて飲みにおいでよ」とアタシを誘う。そうしたいのはやまやまだが、もうチョイ、待ってくれい!