立憲民主党の代表選は埋没しっぱなし…「前現犯新」で争い? 自民に劣らぬ人材払底の深刻

公開日: 更新日:

 お祭り騒ぎの自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に便乗しようと日程を組んだはずの立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)は埋没しっぱなしだ。出馬表明したのは、3年前の衆院選で惨敗したときの枝野幸男前代表(60)と、12年前の政権転落を招いた“A級戦犯”の野田佳彦元首相(67)。再選を狙う泉健太代表(50)は20人の推薦人確保に苦戦し、見通しは暗い。

 大本命とされるのが、泉降ろしの急先鋒に立つ小沢一郎衆院議員(82)らが支援に前向きな野田だ。

 自身が率いるグループのほか、中堅若手グループからも推され、「代表選は準決勝、決勝は総選挙。準決勝で負けるようなら政治家を辞めないといけない」などと闘志をムキ出しにしている。

「小沢氏は『泉代表』誕生に汗をかいたのに冷や飯を食わされた上、政権交代が遠ざかる展開に怒り心頭。〈野党共闘を実現できる代表〉にこだわり、最も理想に近い野田氏支持に傾いています。一方、泉代表は自身のグループや前回の推薦人を固めきれず、江田憲司元代表代行(68)や馬淵澄夫元国交相(64)、吉田晴美衆院議員(52)へ流れてしまっている。不出馬が現実味を帯びてきた。とはいえ、江田氏や馬淵氏も推薦人集めで苦労し、ギリギリまで説得工作が続きそうです」(立憲ベテラン)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 2

    石丸伸二新党「再生の道」に怖さなし 都議選告示まで1カ月…都知事選のような追い風は吹かず

  3. 3

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑

  4. 4

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋

  5. 5

    候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

  1. 6

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  2. 7

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  3. 8

    基礎年金と関税交渉は棚上げ、消費税減税せず…石破政権の「参院選対策」はことごとく裏目に

  4. 9

    どうなる公明党 参院選公約に掲げた「減税」こぶしの下ろし方…自民党は「公約に盛らない」と朝日報道

  5. 10

    自民党2人目候補は“森元首相のお気に入り”鈴木大地氏に…参院東京選挙区は旧安倍派が巻き返し

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋