著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

都市と田舎の「ちょうどいい距離」とは…英国で15.6万人対象に調査、分析が論文に

公開日: 更新日:

 産業や生活のインフラが充実した都市部では、イノベーションや創造性が生み出される場として、人々を引きつける魅力が豊富に存在します。一方、都市部の生活は、農村部での生活と比べて自然環境に乏しく、騒音や大気汚染、治安の悪さなど、都市固有のストレス要因が存在します。

 そんな都市部と農村部における幸福度や社会・経済的な満足度の違いを検討した研究論文が、「サイエンス・アドバンシス」という科学誌の電子版に、2024年7月19日付で掲載されました。

 英国の大規模データベースを用いたこの研究では、40~69歳の15万6000人が対象となりました。データベースに登録されている研究参加者の地理的情報や心理的情報に基づき、幸福度、社会的および経済的な満足度が、都市部と農村部でどのように異なっているのかについて、統計的に解析されています。

 その結果、都市部に居住している人は、農村部に居住している人と比べて、収入が高い傾向にある一方、幸福度が低く、家族関係や友人関係、経済状況、仕事に対する満足度が低い傾向にあり、孤独を感じることが多い傾向にありました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動