(69)もうスマートウオッチは不要? Wi-Fiを使って睡眠状態を計測するシステムが登場
2つ目は「稼働時間」です。寝る時になって、充電が数%しかなかったらどうでしょうか? 私は情けないことに、充電している間に寝落ちしたことがあります。
これに加えて、夏は帰宅すると汗まみれ。24時間身に着けることが前提のウエアラブル・デバイスを外してしまいます。しかも洗ったりすると、乾くまで待つことに。このように、外すことが多いと、着けるのを忘れることもあります。24時間、身に着けるのは結構大変なものです。
スマートウオッチは、接触部によって、各種バイタルデータを読み取り、睡眠状態を割り出します。一方、Wi-Fiで睡眠状態を測定するには、センサーで呼吸と寝返りを含む体の動きを捉え、睡眠状態を割り出します。呼吸、体が動くことによりWi-Fiの波形に乱れが生じるので、それを使います。センサーは部屋2カ所に置いて、電波を測定。結果をスマホアプリに送ります。これ、電磁波であれば、Wi-Fiでなくとも、ほぼ同じことができます。
システムにWi-Fiが使われてきたのは、無線LANとして、もっとも普及しているから。今あるものを使えば、新しい電磁波を部屋内に満たすシステムは必要なく安く済みます。また誰でも使えるとなると、システムの基になるデータをたくさん取ることができます。基データは多ければ多いほど、システムはより正確に動きます。