映画評論家・白井佳夫が竹中労の傑作『鞍馬天狗のおじさんは』を生んだのだ
白井佳夫(2024年10月5日没、享年92)
私が『福翁自伝』と並ぶ自伝文学の傑作と呼ぶ竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』(ちくま文庫)は、白井の存在なくしては生まれなかった。この「聞書 アラカン一代」は竹中が『キネマ旬報』に連載した『日本映画縦断』シリーズから派生したものである。同誌の編集長が白井だった。
その後、…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,006文字/全文1,146文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】