映画評論家・白井佳夫が竹中労の傑作『鞍馬天狗のおじさんは』を生んだのだ
私が『福翁自伝』と並ぶ自伝文学の傑作と呼ぶ竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』(ちくま文庫)は、白井の存在なくしては生まれなかった。この「聞書 アラカン一代」は竹中が『キネマ旬報』に連載した『日本映画縦断』シリーズから派生したものである。同誌の編集長が白井だった。
その後、…
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