自分の過去の発言を忘れたか? 麻生太郎氏が自民の衆院選惨敗「しっかり総括を」発言の笑止千万
さらに18年から口座振り込みに会計システムを変更した際に派閥の事務局長だった松本純元衆院議員が〈変更は「麻生会長が判断し決断した」と明言した。〉とも報じ、麻生氏がそれまで行われてきた派閥の裏金作りを知っていた可能性が指摘されていた。
17年以前の不記載は、政治資金規正法の公訴時効(5年)が成立しているとはいえ、麻生氏も国会議員として事実関係をきちんと国民に説明する必要があるのは言うまでもない。衆院選の敗北を総括するのであれば、まずは「隗より始めよ」ではないか。
1979年に38歳で初当選して以来、およそ半世紀にわたって政治家を続けてきた麻生氏。総理大臣も務め、2009年8月の衆院選で当時の民主党に大惨敗した際のテレビ番組では敗因についてこう語っていた。
「自民党に対する積年の不信や不満がこの選挙に集約された」
麻生氏は自身の発言を忘れたのかもしれないが、今回の衆院選も同じ。しかし、09年の時と違うのは自民に対する有権者の怒りの炎はまだくすぶり続けているということだ。