故・小倉智昭さんが語っていた「副業の苦労」と「老後の後悔」…シニアの起業の注意点とは
■シニアの6割が起業に関心
人生100年時代といわれる中、中小企業庁編「2023年版中小企業白書」によると、シニアのおよそ6割が起業に関心を持っているというが、経済評論家の荻原博子氏はこう注意を促す。
「定年後にそば屋や喫茶店をやりたいと夢見ている人は少なくありませんが、起業の際、老後資金の退職金や貯金をつぎ込むのはやめたほうがいいでしょう。やはりビジネスなので事業計画や収益性などを考慮して始めるべきところを、すべて自己資金で賄うとその点が甘くなるからです」
失敗確率を下げるためにも、あえて融資を受けることが大切だという。
「なぜなら、きちんと審査を経て事業として成り立つと認められたビジネスなら成功確率が高いからです。それとなるべくコストをかけないこと、そして奥さんから同意が得られないならやらないことです」(荻原氏)
小倉さんは次のようにも話している。
〈体が動くうちに海外旅行をすればよかった。ワインのおいしいお店に行っても自由に飲めない。若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる〉
SNSでは、小倉さんの言葉に共感する声が非常に多いのだ。