犬が患者の“尿のにおい”で大腸がんを検知! 英国で7匹が猛訓練中
犬が病気に特有の化学物質が発する微量なにおいを感知できる能力があることは知られている。これまでに人間の尿や汗、呼気のにおいから前立腺がんや膀胱がん、パーキンソン病、新型コロナウイルスの感染などを検知することが公表されているが、今度は大腸がんを患者の尿から検知することが可能になりそうだ。
大腸がん検知の訓練をしているのは、英国の慈善団体「メディカル・ディテクション・ドッグズ(医療探知犬=MDD)」のコッカースパニエルやラブラドルレトリバーなど7匹の犬。
すでに大腸がんを検知することは証明されており、今後、ダブルブラインドテストで100%の検知を目指す。研究者も犬も、どの尿サンプルががん患者のものか健康な人のものか分からない状態で実施するテストのことだ。写真(MDDの公式サイトから)は大腸がんを検知するコッカースパニエル。
MDDの広報は「私たちは15年以上にわたり、病気のにおいを調査しています。大腸がんの研究は私たちにとって新しいものですが、病気の検出自体は長年取り組んできた分野です」と語った。
この研究によって、大腸がんの早期発見が手軽にできるようになり、命を救われる人も増えることが期待される。