「初任給30万円」「時給1500円」が就職氷河期世代の神経を逆なで? SNSにあふれる怨嗟の声
「後輩と同じ給料でも安定した正社員で、20代で高給がもらえるだけマシでしょう。30万円って時給1500円で1日8時間、25日働いてやっと。ボーナスはないから、年収は彼らより低い。甘い汁を吸ってきたようなバブル世代のフジテレビの役員連中なんかも、自分が新卒の時のエラソーな面接官を思い出してイライラきますよ」(40代フリーター)
「時給1500円」といえば、石破政権が2020年代中の達成を掲げる最低賃金で話題になっているが、東京商工リサーチが昨年末に発表した調査では、約半数の企業が「達成不可能」と回答している。それが現実だ。それなのに大手の新卒が30万円と聞いたら、怒りももたげてくる。生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏がこう言う。
「非正規に限らず、40代正社員も腹立たしく感じているようですね。20年前の大卒初任給の平均はまだ20万円に届くかどうかで、就活でも散々苦労した。それなのに、今の新卒は大学でも会社でもお客さま扱いでチヤホヤされるせいか、教えを請う気持ちが薄く、覚えも悪い。なのに高給。イラッときてもパワハラになるから怒鳴れない。そんな不満、よく耳にします」
氷河期世代の我慢も、そろそろ限界!?