大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言
だが、パビリオン建設が遅れ、当初の建設予算が2倍近くの2350億円に膨らんでくると、「万博は国家事業」と言い出したのである。無責任極まりない。
チケットの売れ行きはすこぶる低調。昨年3月には建設現場の火花が土壌から発生したメタンガスに引火して爆発。今年3月には万博のシンボル・大屋根リング(木造・周長約2キロ)の下の護岸が浸食されていることが発覚し、リングの安全性が疑問視されるなど、呪われているかのようである。
同月17日には石毛博行事務総長が、開幕前のリハーサルとして来場者を入れる「テストラン」の際、報道機関の取材を認めないと言った。その理由を「参加国の要請があった」としたが、大幅に遅れている建設現場を見られたくないということだろう。
だが、フライデー(4月4.11日号)が、オーストリア、インドネシア、スペインなど6カ国の開幕約1カ月前のパビリオン建設現場写真を入手した。中には外装さえ完成していないところもある。
作業員の一人は苦笑いしながら、「絶対に間に合わない」と話す。