東京計器 安藤毅社長(6)国から157億円の一括返還を求められ会社に大激震が

公開日: 更新日:

「この子会社は防衛省関連の事業とは直接関係のない、道路工事関係のメーカーでした」

 道路の平坦度を計測したり検査したりする機器を製造していたが、公共事業削減のあおりを受けて業績が低迷していたのだった。

 これまでは新しいものを創り出す、どちらかといえば「攻め」の仕事を得意としてきた安藤氏だが、この時は経営再建という「守り」の仕事に取り組むことになった。

「これといった打ち手がなく、大変な役割でした」と安藤氏は振り返る。それでも不採算事業を取りやめるなど、事業の選択と集中やコストカットを進めていった。

「ですがリストラなど、人の雇用だけには手をつけないようにしました」

 この「守り」の仕事では、どんなことを意識していたのだろうか。

「会社の調子があまりよくないこともあり、雰囲気はどうしても暗かった」と安藤氏。

 業績が悪いという現実は直視しつつ、一方で明るい未来への展望を忘れないという、視野のバランスに注意を払ったという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方