ネクストミーツ 佐々木英之社長(1)植物性焼き肉を開発した“代替肉”ベンチャー

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■食品開発の経験ゼロからのスタート

 2人は、深圳を本拠地にした事業を続けながらも、代替肉ビジネスを始めるための下準備に取りかかった。とはいうものの、2人とも食品開発の経験は皆無。まさに手探り状態からのスタートだった。

「とにかく自分たちでいろいろ調べて、動いて、手を動かして、という感じですね」

 専門家を探して話を聞いて、原理が分かってきたところで、工場と話を詰めて、試作品作りに取り組んだ。ヘルシーなだけではなく、味でも選ばれるような商品を作りたい。

 特にこだわったのは食感だ。欧米はもちろん、国内でもいくつかの大手食品メーカーが代替肉を販売するようになっていたが、そのほとんどはハンバーグなどミンチ状の商品だった。

「スライス状で歯応えのある、焼き肉として使えるものを作りたいというのがありました」と、佐々木は語る。

 代替肉は、簡単に言うと、油分を抜いて粉末状にした大豆を熱や圧力をかけて形成する。

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