「社会投資家」って何? 10億円以上稼いだ人が始めたきっかけ、シニアに勧める理由
自分のお金が誰かの役に立ち、成功して資産が増える!
そうした過去の体験によって植え付けられた種が、東日本大震災をきっかけに開花。自ら投資をするだけでなく、社会投資家を養成する活動にも力を注いだ。
「もともとスクールを開校しないかというオファーはあったのですが、ただの金儲けのために教えるのは嫌でした。しかし、そうしたギラギラした人ではなく、キラキラした人をたくさん世に送り出すためならと引き受けたのです」
社会投資はシニアにもおすすめだという。
「おそらく多くのシニアの方はこれまで自分や家族のために頑張って仕事で稼いできたと思います。しかし人生の終わりが見えてきた今、自分は何のために生きてきたのか、悩んでいる人は少なくないと思います。そんな時こそ社会投資です。自分のお金が誰かの役に立ち、成功して資産が増えれば子孫に残してやることもできる。誇りを持って死ぬことは武士道にも通じ、日本人固有の美徳だと私は思います」
老後2000万円問題が取り沙汰されて久しい。しかし金は天下の回りものという。社会に役立つことに使えば、より大きくなって帰ってくる──そんな前向きな姿勢こそ資産形成の成功の秘訣かもしれない。
※本記事は竹井氏が提唱する社会投資が確実に儲かると保証するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願いします。
(取材・文=いからしひろき)
▽竹井佑介(たけい・ゆうすけ)1980年、熊本県天草市生まれ。北海道大学大学院博士課程前期修了。「投資を通して人々を幸せに」をモットーに、日本、アメリカ、フィリピンを中心に投資活動を行う。社会投資家を育成する「FXミリオネアアカデミー」を設立。地元天草への寄付活動が認められ2015年紺綬褒章受章。著書に「最新AI『ChatGPT』を使った投資戦略」(ベストセラーズ、12月1日発売)、「真★億万長者思考」(KADOKAWA)がある。