「社会投資家」って何? 10億円以上稼いだ人が始めたきっかけ、シニアに勧める理由
株価や配当利回りなどをもとに投資するより儲かる確率が高い
「もちろん投資である以上、リターンを得ることが前提です。その点でも、実は社会投資は理にかなっているのです。例えばAI法律事務所ができれば、多くの人が喜んで利用します。利用すればするほど儲かり、事業も拡大する。結果、リターンも大きくなるというわけです。特に今は、社会貢献の姿勢が会社や事業、経営者に求められる時代。単に株価や配当利回りなどをもとに投資するより、よほど儲かる確率が高いのです」
竹井さんの社会投資によるトータルの利益は、ゆうに10億円を超える。その方法や理念を教える会員制オンラインスクール(現在は元生徒が代表)も、2011年の創立以来、生徒数は延べ7200人超と盛況だ。
「社会投資のもう一つの良いところは、お金を稼ぐ意義や理由が見つかること。人の役に立っているという理由があれば、そう簡単にはやめられません。結果的に時間をかけて、地に足のついた堅実な投資術が身につくというわけです」
そんな社会投資活動を竹井さんが始めたきっかけは、故郷・天草と、生まれて初めての海外旅行先であるインドでの体験、そして東日本大震災にあるという。