日本製鉄の社長交代で急浮上…「素材回帰」の経団連会長に橋本英二氏?

公開日: 更新日:

 残る6人は東京芝浦電気(現・東芝)、トヨタ自動車が各2人とキヤノン、日立製作所で、組立産業が輸出で巨額の外貨を稼ぐようになったことが背景にあったが、近年は素材分野へ回帰しつつある。

 そうか、社長でいたら超多忙で財界活動に力を注げないから、会長になって自由度を増そうということか。

■有力カードが1枚できた

 いや、橋本氏がそんなことまで考えたとは思わないが、次期会長を選ぶ十倉氏からすれば、有力なカードが1枚できたのは間違いない。

 経団連会長は、副会長かナンバー2の審議員会議長がなってきたな?

 そうだ。いま副会長は19人で「ものづくり」の側は7人。うち世界的に脚光を浴びて競争が激化している素材分野は、実は橋本氏を含めて2人しかいない。組立産業はアジア勢に追い上げられ、かつての輝きを失いつつあるが、日立製作所の東原敏昭会長(68)も有力候補のひとりだ。

 そうか、事情が見えてきた。

 あと10カ月ほど、橋本さんの動向に注目が集まるな。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情