著者のコラム一覧
小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

新型スズキ スペーシアギアの確定ディテールがオートサロンで分かった!

公開日: 更新日:

 ますます競争が激化する軽スーパーハイトワゴン。販売トップは変わらずホンダN-BOXで直近12月も2万台弱と大爆発。2位はダイハツ タントだが、例の問題で一旦休止するので同月1万1000台の3位スズキ スペーシアに注目が集まる。しかもスペーシアにはN-BOXにはないSUV仕様が今後投入されるはず。そう、派生モデルの次期型スペーシアギアだがコイツが売れるとN-BOXを脅かすこと必至だ!

 すると、そのデザインディテールを占える注目モデルが正月の東京オートサロンに秘かに出品されていた。一応ショーモデルと“されている”スペーシアパパキッチンだ。

 その名の通り、ラゲッジにオシャレなキッチンを持つプチキャンピングカー的仕様だが、申し訳けれどそちらはどうでもいい。真の注目は、同時に採用されていた次期型スペーシアギア用と思われるデザインディテールの方なのだ。

最大のキモは5本スロットグリルの採用だ

 一番の驚きはフロントグリルとライト周り。旧型ギアはジープ風の丸目LEDヘッドライトとシルバー調のドット模様を持つグリルが特長で、丸目ライトはほぼ踏襲される。ただし、未確認だが中身のLEDプロジェクタランプは微妙に輝きが増している? かもしれないのと、ライトカウル横の彫りが深くなり迫力を増している。

 何より最大のキモは、遂にジープというか同じスズキの人気軽クロカン、ジムニーに似た5本スロットグリルを採用すること。これによりアウトドア感が増すことは確実で、よりギアは“土臭く”なる。

 同時に、その下のハニカム模様のロアグリルや横からエグられているようなバンパー左右のフォグランプベゼルも、次期型スペーシアギアに採用されるはず。どちらも今までのギアよりも流麗でワイルド。造形的には確実により攻めこんでいる。

 SUV風デコレーションに欠くことはできないルーフレールも、より前後根本が太くなり、力強さを増している。

 サイドのドア下に関しては、これまた旧型ギアと同じような樹脂のサイドガーニッシュが付くが、こちらは逆に細めになっている。新型スペーシア全シリーズのドアパネル形状がより彫りを増しているので、バランスを取ったのかもしれない。

造形と色とマテリアルでより攻めてきている

 一方でリアバンパー形状を見る限り、ノーマルスペーシアと変わらない。ここは普通にボクシーだ。

 最後に、外観では下回りを前後覆っているグレーのマット塗装がどうなるかが注目。これは汚れに強そうでアウトドア色は強まるが、量産モデルにも採用されるとボディー塗装は2トーンどころか3トーンになる。すると価格的にお高くなってしまうので、ここまでヤルか? は少々読めない。

 かたやインパネは基本ノーマルスペーシアの踏襲だが、差し色にオレンジやカーキが採用される可能性があるのと、同じ配色のアウトドアチックなコンビシートになるかもしれない。ステッチもオレンジで洒落てるし、このあたりはぜひ実車にも採用して欲しいところだ。

 てなわけで、より造形と色とマテリアルで攻めてきている新型スペーシアギア。コイツは間違いなく今年の注目モデルだ。

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