しまむら(上)投資家に転身したマネックス創業者が株主提案
MAMFを率いるのはマネックス創業者の松本大。投資家に転身して、初の株主提案として注目されていた。
ネット証券3位のマネックスグループは23年6月に開催した定時株主総会で清明祐子・共同最高経営責任者(CEO)が社長CEOに昇格し、創業者の松本は会長。初のトップ交代だった。
マネックスはネット証券の黎明期の1999年にゴールドマン・サックス証券出身の松本が立ち上げた。M&A(合併・買収)を駆使し、業容を拡大。18年、暗号資産(仮想通貨)の流出事件で混乱したコインチェックを買い取り、いったんはボロ儲けしたが、今や足を引っ張る重荷になった。暗号資産事業の業績は低迷している。
マネックスグループとNTTドコモは23年10月、資本業務提携した。共同出資で持ち株会社を設立し、傘下にマネックス証券を置く。共同出資の持ち株会社、ドコモマネックスホールディングスの株式はドコモが議決権ベースで49%、マネックスが51%持っている。ドコモは、今回の株式取得に485億円を投下。ドコモが取締役の過半数を指名する。