ホテル三日月が「エビの陸上養殖」スタートさせ注目!海外での消費量急増に対応
陸上養殖の支援をしているのは「Seaside Consulting」(平野雄晟・平野彩共同代表、千葉県安房郡鋸南町)と、エンザイム(鈴木邦威会長、東京都大田区)。木更津市内のホテル三日月の駐車場敷地内にビニールハウス2連棟(560平方メートル)を新設し、直径5メートル×水深0.8メートルの水槽10基のうち5基にクルマエビとバナメイエビをそれぞれ入れ育てている。Seasideの平野彩代表が言う。
「いま泳いでいるのは4月に入れたクルマエビ5万匹と5月に入れたバナメイエビ5万匹でいずれも国産です。化学薬品は使わずすべて無添加で育てています。施設のサイズに限りがあり全て大きくするのは難しいので、すでにクルマエビは5センチに育っているので、間引きしてすでに出荷しています」
同社の設立は17年。鋸南町の農業ハウスを活用してバナメイエビの養殖を始めたのは21年。約20万匹の稚エビの無添加での飼育に成功し販売が開始された。
農地の転用でのエビの陸上養殖は全国でも例がない。ブランド名「Bianca」として関東近県の回転ずしやネット販売、コンサルタント業も広げている。