自民パーティー券裏金問題で“買い手責任”が炎上するか…企業が問われる政治改革への「原点回帰」

公開日: 更新日:

 政党ごとの評価をして政治献金を実質的に仕切ってきた経団連も、対応を求められるな。

 いや、経団連へ入っている大企業ばかりではない。地方の選挙区でやるパーティーでは、地元の中小企業もかなり買っている。利益が乏しくても赤字でも「お付き合い」しているようだ。

■社員の給与アップより政治家のパーティー

 それはおかしい。「社員の給与を上げる余裕はない」とか言っているくせに、政治家のパーティーならカネを出すというのは、金額うんぬんの前に経営者として姿勢がおかしい。中小企業の総本山とも言える商工会議所も、対応を迫られるな。

 かつての政治改革で、政治活動には国から政党助成金を出すことにして、不透明な政治献金やパーティー収入はなくすはずだった。その原点へ返れ、というのがその財界人の結論だ。

 野党は収支報告書に記載する基準額を下げるとか、公開する経過年数を縮めることを主張しているが、何で買い手側の透明性は追及しないのかね。

 野党にも、パーティー券収入で潤っている政治家がいる。「買い手責任」を追及すると、それを失いかねないからだ、とは思いたくない。炎上を期待するよ。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  2. 2

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 3

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  4. 4

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    松原千明ちゃんとの結婚と死会員限定記事

  2. 7

    松田聖子が『博士ちゃん』昭和歌手特集でランク圏外のナゾ…令和もトップ走る聖子らしい“こだわり”

  3. 8

    巨人・阿部監督「心折れそう」…ヘルナンデス痛恨の左手首骨折離脱で現場&フロントWパンチ

  4. 9

    「24時間テレビ」に“旧ジャニーズ不要論”噴出…20年以上続いたメイン司会途絶えて視聴率回復の皮肉

  5. 10

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念