犯罪成立の公算大? 疑惑の兵庫県知事選、斎藤元彦知事×メルチュ折田社長×立花孝志氏に迫る“立件Xデー”
大どんでん返しとなった先月中旬の兵庫県知事選をめぐり、捜査当局が動き始めた。
失職からマサカの再選を果たした斎藤元彦知事と、寝食を惜しんだ選挙支援をアピールしたPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓社長に対する公選法違反(買収、被買収)容疑の告発状を神戸地検と県警が受理。斎藤知事への支持を広げる目的で出馬したNHKから国民を守る党の立花孝志党首も、名誉毀損の疑いで聴取を受けるという。疑惑の面々はついに立件されるのか。
斎藤知事とメルチュ社長をめぐっては神戸学院大の上脇博之教授と郷原信郎弁護士が今月1日付で地検と県警に告発状を郵送。16日に受理された。この間、わずか2週間。当局もウズウズしていたことがうかがわれる。
公選法に詳しい元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、こう指摘する。
「公選法関連の事案にしては、告発から受理までの期間が短い。捜査当局は犯罪成立の公算大と判断したのでしょう。折田氏側への聴取はすでに始まっている可能性もある。供述内容や協力の度合いによって関係先の家宅捜索も想定されます。いわゆる本丸にあたる斎藤知事に対する聴取は折田氏側の捜査が一段落してからではないか。というのも、斎藤氏は直接選挙で再選した首長である上、有権者の評価が二分しているため、慎重を期する必要がある。立件は早くても年明けでしょう」