野菜高騰は収束見通せず、年始もまだ続く…農水省も嘆く異常気象と品薄による「負の連鎖」

公開日: 更新日:

「ある野菜が品薄だと、他の似た野菜を買う人が増え、つられて高騰してしまう。そのため、流通量が回復してもすぐに価格が下がるわけではありません。こうした要因もあり、いつ価格が落ち着くかの予測が難しい。天候次第では当然、春先も高騰が続く可能性はあります」(園芸作物課)

 一方で、徐々に価格が落ち着いてきた野菜もある。

「トマト、ピーマン、キュウリなど、植物の実の部分にあたる果菜類は、昨夏の影響を脱しつつあり、価格が下がってきています。特にキュウリは、平年比97%まで回復。そもそも果菜類は他の野菜を代わりに買うということがあまりなく、葉物野菜などと異なり高騰の連鎖が起こりづらいのです。キュウリ以外も早ければ今月中には価格が落ち着いてくるかもしれません」(園芸作物課)

 鍋が恋しい季節に夏野菜の方が買いやすくなるとは、何とも妙な話だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博の赤字回避は薄利多売な「ぬいぐるみ・お菓子」頼み…開幕100日切っても漂う楽天ムード

  2. 2

    ダイソーは出資4億円→500億円で回収し大儲けだが…誤算は韓国市場への橋頭堡を失うこと

  3. 3

    今さら聞けないUSスチール買収計画の「なぜ」…バイデン大統領の阻止に同社CEO激オコ、日本製鉄は猛反発

  4. 4

    ヒカルは年商200億円! ビジネスで成功したYouTuberが上場企業以上に稼いでいるワケ

  5. 5

    マグロ初競り歴代2位の2億700万円! 釣り上げた青森・大間の漁師は工務店社長もこなす「二刀流」

  1. 6

    三井住友銀行「初任給30万円」に引き上げに氷河期世代から恨み節…《実績あげた社員に還元して》の悲痛

  2. 7

    米大統領選は終わったのに…バイデン大統領が日本製鉄のUSスチール買収「阻止」のナゼ

  3. 8

    今春闘は33年ぶり高水準だったが…大企業の賃金は上がっていなかった? データは語る

  4. 9

    2025年は値上げラッシュ再来、実質賃金も大幅増は望み薄…荻原博子さんが説く「生活者の心構え」

  5. 10

    大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    箱根駅伝で創価大も起用 ケニア人留学生の知られざる待遇

  2. 2

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  3. 3

    中居正広「テレビから消える日」いよいよ現実味…女性トラブル示談金9000万円報道いまだ波紋

  4. 4

    中居正広“9000万円女性トラブル”報道で再注目 女子アナや芸人が暴露…テレビ局の“悪しき風習”

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    中居正広「申し訳ございません」ついに謝罪もSMAP再結成は雲散霧消…元リーダーが“終止符”を打つ皮肉

  2. 7

    《親会社変わってくれ》楽天OBが実名で痛烈批判! 創設20年で監督6人が1年でクビの「負の連鎖」

  3. 8

    【箱根駅伝】「予選会組」からのシード入りを阻む「高い壁」の正体…今大会は10組中たった2校だけ

  4. 9

    SNSを駆けめぐる吉沢亮の“酒グセ”動画…高級マンション隣室侵入、トイレ無断拝借でビールCM契約解除→違約金も

  5. 10

    中居正広“9000万円トラブル”で番組窮地…「今でも許せない」告発女性が反撃の狼煙