「生活実感の悪化と不安」が日銀のアンケートでクッキリ…消費者物価指数は3年4カ月連続で上昇
日本銀行は1月17日、「生活意識に関するアンケート調査(第100回 2024年12月調査)」の結果を発表した(全国の満20歳以上の個人4000人を対象に24年11月7日~12月3日調査、回答者2099人)。
調査は3、6、9、12月の年4回、国民の意識や行動を把握することを目的に実施している。今回の調査結果から生活実感の悪化と、先行きを危惧する生活者の不安が浮き彫りになっている。結果を追ってみる。
注目するのは物価に対する実感だ。現在の物価を1年前と比べ「かなり上がった」とする質問に69.2%、「少し上がった」を合わせると95.1%の人が物価高を実感している。さらに、1年後の物価に対する見方では「かなり上がる」(31.1%)、「少し上がる」(54.6%)を合わせ85.7%がさらなる物価高を予想。5年後の物価も「かなり上がる」「少し上がる」の合計で82.5%の人が物価高と捉え、86.7%の人が「困ったことだ」と家計の厳しさを訴えているのだ。
■家計を圧迫する食品の値上げ