トランプ関税炸裂で悲鳴あげる日本の自動車メーカーはどこだ? 米国向け生産減なら5万4000人が失業危機

公開日: 更新日:

米メーカーのライバル車が多い日産は厳しいか

 日産も打撃を受けると予想されている。主力商品が大衆車だからだ。25%の追加関税によって販売価格が上がったら、大衆車としての強みを失ってしまう。

 経済ジャーナリストの井上学氏はこう言う。

「現地生産率の低いマツダは、たしかに大変でしょう。ただ、マツダ車は個性的でライバルが少ないのが強みです。たとえばロードスターは、西海岸で根強い人気があります。安いから買われているのではなく、ファンがついている。追加関税によって価格が上がっても、購入する人はいるのではないか。大衆車の日産は厳しいかもしれません。値段や性能、デザインをGMやフォードと比較されて買われているからです。価格が上昇したら選ばれなくなる恐れがあります」

 日本の自動車メーカーは、アメリカを新車市場の「生命線」としている。トランプ関税によって、日本経済の屋台骨が大きく揺さぶられるのは間違いない。

  ◇  ◇  ◇

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  2. 2

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  3. 3

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  4. 4

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  5. 5

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  1. 6

    中居正広氏“反撃準備”報道のモヤモヤ…改革着々のフジテレビ尻目に「電撃復帰」への布石か

  2. 7

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  3. 8

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 9

    役者・林与一さん83歳の今も現役「糖尿病家系で甘いモノ好き。血糖値が問題ないのは運動のおかげ」

  5. 10

    囁かれる岸田前首相“再登板”に現実味? 一強時代到来で「安倍超え」に虎視眈々