保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

日本軍は連隊長、大隊長までが死に攻撃どころではなかった

公開日：2020/05/07 17:00　更新日：2020/05/07 17:00

　第２師団の主力は１０月２２日から一斉に攻撃を仕掛ける予定になっていた。川口支隊までの奪回作戦は奇襲的な夜間攻撃を軸にと考えて行ったが、そうではなく一般的な陣地奪回作戦が有効と判断した。

　だが、第１７軍の参謀たちが実際にガダルカナルに赴き地形を確かめたら、川口支隊と同様の…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽